靴下大好きアラフォーのヒラノ(@gonkichi331)です。
先日、オーガニックコットンの靴下を新たに購入しました。
オーガニックコットンって、響きからしてなんか良さそうな気がするぞ。
普段は食事からなにから化学調味料にまみれたオーガニックとは一切無縁の僕ですが、いざ靴下のことになれば話は別です。
僕は、いい靴下が見つかればそれでいいというスタイルで生きているので、それがオーガニックであろうが化繊であろうがいいんです。目的さえ果たせればね。
今回買ったのはヤマヤ株式会社のオーガニックコットン&ガラ紡編み靴下です。お値段は2,700円でした。
オーガニックコットンって何?
そもそもオーガニックコットンというのは一体なんなのだ?
日本オーガニックコットン協会のページによると、
オーガニック・コットンは、オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2 ~ 3 年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。
オーガニック・コットンは、紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造工程を経て最終製品となりますが、この全製造工程を通じて、オーガニック原料のトレーサビリティーと 含有率がしっかりと確保され、化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に抑え、労働の安全や児童労働など社会的規範を守って製造したものを、オーガニック・コットン製品といいます。
なるほど、つまり、最初から最後まで原料に対してのチェックがきちんとされているということですね。
禁止されている農薬は一切使わないという厳しさ。しかもそれを専門の機関が認証しているらしく、なかなかハードルの高い生産方法です。
そんなことをいわれても、まあ実際に履いてみないことにはわかりませんよね。
実際に開封して数回履き検証してみました。画像からサイズ感もわかるようにしたので、ぜひサイズだけでも見ていって下さい。
オーガニックコットンの靴下、履いてみた。
購入時の状態です。お洒落な封がしてありました。
『ORGANIC GARDEN excellent material "Garabou"』
オーガニックコットン95%、化繊5%
素材は綿95%、ナイロン3%、ポリウレタン2%です。
綿の量が多いので、より綿(コットン)の感じを味わえる作りになっています。
とはいえ、綿100%はどうしても伸縮性があまり良くないといった問題があります。ぶっちゃけ洗濯後の乾きもあまりよくありません。
5%の化繊の混紡がオーガニックコットンにどのように影響するのかが楽しみです。
サイズは25〜27cmの物を着用
今回僕がレビューするサイズは25〜27cmのものです。ちなみに僕の足は左右それぞれの実寸が28cmと28.5cmです。
靴のサイズはスニーカーが29cmで、ランニング用は30cmを愛用しています。足のサイズそのものも大きいですが、足の指が長いタイプの形です。
今回の靴下のサイズは25cm〜27cmで、僕が実際に履いてみるとこんな感じになります。
締め付け感はそこそこ
最初、あれ?予想よりけっこうキツイかな?と思いました。
サイズが合ってないということもありますが、以前レビューしたベビーアルパカのメンズ靴下に比べてフィット感が強かったです。
締め付けの原因がコットンだからなのか、ガラ紡なのかはわかりません。
ただ、靴下の締め付けが強すぎると痕がついてかゆくなったりするんですが、数回の着用の時点では少し痕が付いたくらいで済みました。
少なくとも、1番締め付けの強い最初の着用の時点で肌の問題はなかったので、及第点というところでしょう。
もちろん履いている途中にズリ落ちてくることはありませんでした。
肌触りが気持ち良い
毛糸の靴下のようなゆるい良さではなく、よりフィット感の強い良さです。
なにしろ肌触りが良い。
オーガニックコットンだからなのかわかりませんが、今まで触ってきたコットン製の靴下とはまるで違う感触です。
糸が太いので、荒々しい感触なのかな?と思っていたのですが、実際は柔らかい感触です。柔らかいといってもすぐヘタれそうな柔らかさではありません。
例えるならなんでしょうね、、、『頼れる草食系男子』みたいな印象でしょうか?ソフトな肌触りがありつつも、芯はしっかりしているといった感じです。
ガラボウ編みの靴下について
僕はガラボウ編みの靴下を履くのは今回が初めてです。
ガラボウ=ガラ紡だそうで、そういう器具を使った独自の編み方をされたものです。
明治時代に日本で開発され、現在では数台しか残っていない紡績機・ガラボウ。この紡績機で紡がれたオーガニックコットンの糸で丁寧に編み立てました。
ガラボウで紡がれた糸は現代の機械では出せない不均等ででこぼこした独特のムラ感が特徴で、靴下も一点一点表情が違います。大変扱いにくい糸ですがそれこそがガラボウの最大の魅力です。どこか懐かしいようなそのやさしい風合い、そして独特のムラ糸からなるなんともいえない心地良い刺激の履き心地をぜひ一度お試し下さい。
確かに、この靴下には謎の暖かみがあります。工業製品なんだけど手編み感もある。そんな感じ。
履き口もしっかりと編まれています。
『見ていて気持ちいい靴下』というのは、高級靴下を何足も購入したことのある僕も初めての印象でした。
履き口を折り返したところの様子です。
縫製が甘い部分はありませんでした。独特な編み込み形状が本当に気持ちいいです。
つま先部分の表面です。つま先だけは別の形状です。
つま先部分の裏側です。
こちらも縫いが甘い部分はありませんでした。
以前記事に書いたTabioの5本指ソックスの時には、製品に問題は無いものの、裏面の糸が飛び出ていたので一瞬驚いたことを覚えています。
こちらのオーガニックコットンの靴下にはそういう驚きもなく、ひっかかる部分もありませんでした。
横からみた図です。少しサイズが小さいのがわかるかと思います。
こちらが足裏部分です。
足裏部分は、足首側やサイドのようにリブ編みっぽくなっていないので、ゴワゴワした履き心地にはなりませんでした。
靴を履いて歩くと、ちょっと硬めに締まった良い絨毯みたいな感じでした。
作っているのは奈良のヤマヤ株式会社
この靴下の生産はヤマヤ株式会社で行われています。
僕はこれまでヤマヤ株式会社を知らなかったので調べてみました。
靴下の街・奈良県広陵町、ヤマヤ株式会社の靴下工場にはさまざまな編み機が稼働しています。ワンシーズンで一新という靴下のデザイン、ニーズに応えていくには、時代を読むセンスと、専門的な機械を扱う技術が不可欠です。生産拠点が海外に移りゆく中、国内での靴下づくりを途絶えさせまいと、地域企業と協働し「オーガニックガーデン」の立ち上げを牽引。オーガニックコットンを使った製品の開発を始めました。1994年、エコという価値観がない時代のことです。「いいものを作りたい」という熱い思いが、新たな価値を創り出しています。
奈良に靴下の街と呼ばれるほど紡績が盛んな場所があるのは初耳でした。
というか、エコの概念がなかった90年代にオーガニックコットンに目をつけるとは先読み力ハンパなさすぎるだろ。
ヤマヤの工場では、40年以上にわたって使われつづける歴史のあるものから、コンピューター管理の最新のものまでが混在して稼働。機械は、編み針が円形に並んでいて、筒状の靴下が繋がった状態で編み上げられます。それを1足分づつに切り離し、つま先を縫って塞ぐと、靴下のできあがり。多くの行程に人の手が入り、丁寧に仕上げられていきます。
出典:http://made-in-west.jp/partner/2012/03/486/
3Dプリンターでなんでも作れる時代に、職人が1台1台アナログ機械の調整をして作ってるという仕事の丁寧さ。しびれる。
これはそのうち奈良にも取材行かなければいけなくなりましたね。
オーガニックコットン靴下のサイズ感は?
サイズはこんな感じでした。
実寸でつま先からかかとまでが19.5cm。
かかとから足首までが5cm。
足首が23.5cmでした。
すね毛がハンパじゃないのでお見苦しいですが、僕が履くとこんな感じのサイズ感になります。
足首から上の長さは、スラックスとかに合わせても丁度いいです。
靴とパンツを選ばない靴下といえるでしょう。
オーガニックコットンの靴下の口コミ
オーガニックコットンってあまり聞かないけど世間的にどうなんだろう??
そう思いいくつか口コミを見てみました。
こちらはいろんな柄のオーガニックコットン。
ならまちのオーガニックコットン靴下屋「糸季」さんで、古墳・埴輪・勾玉柄のボトルカバーに遭遇。こりゃいいわ。私は左上のを選びました♪ pic.twitter.com/g4yooQQVqO
— 金田あおい (@ao_ran) March 16, 2017
無印でもオーガニックコットンの靴下が置いてあるんですね〜。
持ってる靴下の8割が縞模様
その縞模様の靴下の8割が既に無印の靴下っぽい。
オーガニックコットンだったり、踵が直角になってて脱げにくくて一度履くとね。
次の無印週間の時に夏用の買い足すかな— miyukiy (@tamimiyu) April 19, 2017
気持ちいいけど足汗めっちゃかくらしいです。
オーガニックコットンの靴下買ったの履いてふわふわで気持ちいけど足汗めっちゃかく
— ちくわ (@chikuwaaa7) April 10, 2017
座敷に上がっても服とのバランスが良いらしい。その発想は無かった!
靴下が結構好き!オーガニックコットンとか、座敷に上がっても服とのバランス良いなーやつが良い。
20代はキャラ靴下好きだったけど…アンチキャラ靴下が周りに多く、いちいち小言を言われるのは辛いのでやめた。笑笑
寒い時期はほとんど靴下見えないファッションだけど見えないからこそこだわる。— Ami Inoue / 井上阿弥 (@VenusAmiga) March 24, 2017
で、結局オーガニックコットン靴下の何が良かったの?というと
デザインがいい
糸が太く、編み方が綺麗なのでデザイン性がめちゃくちゃ優れています。色のパターンもかなりお洒落です。
風合いも込みで合わせやすく、パリっとしたスラックスに合わせたら間違いなくカッコいい靴下ですね。
今僕が持っている靴下はほとんどが高級靴下のくくりですが、その中にはアウトドア系の靴下もあるので、そういったものは高級なくせにお洒落感はどうしても出ないんですよね。
高級感もあり、更にお洒落なデザインという面でオーガニックコットンの靴下は自分の中でかなり点数が高いです。
肌触りがいい
良さをまとめるとやっぱりこれです。
柔らかいんだけど柔らかすぎず、そしてガラ紡独特な生き物感があります。
僕はメリノウール素材が大好きで、寒い時期にはほぼ100%メリノウールの肌着や靴下を履いています。
しかし、メリノウールはやはり毛糸なのです。温度調整機能があるとはいえ真夏にもなればどうしても暑いんですよね。
正直、暑い時期はオーガニックコットンの心地よい肌触りが欲しくなります。
これ、病みつきになりそうでちょっと怖いです。ごめんねメリノウール。
4回洗った状態で追記しました。
今回はコットン素材ということで、ネットに入れずそのまま洗濯しました。
こちらが履いて4回洗いをかけた状態です。最初履いた時から約10日後のものになります。
全体的に靴下の生地全体の目が締まりつつ、若干毛羽立ったような印象です。
履き口はこのように、糸が出ている部分がありました。
靴下はダメージも少なく、より締まってきました。
コットン素材にもかかわらず、細い繊維です。
一番強い力のかかる足裏とかかとの部分は4回洗いをかけてもしっかりしていました。
大体1日靴下を履くと、自分が嗅いでも「うおっ、、、」と閉口するものですが、コットン素材にありがちなニオイの移りは今のところ感じられませんでした。
特別臭かったりすることはないので、漂白などはまだしていません。そのうちニオイがついてきたら漂白してみようと思っています。
コットン素材の靴下はウールなどの毛糸素材のものに比べて丈夫なので、多少強めに洗ったり漂白しても大丈夫なところが好きです。
履き心地についてですが、洗いによって生地の目は詰まっているものの、履き口のキツイ印象は少しやわらいできたので足入れがラクでした。恐らく僕の足のサイズに慣れてきたんだと思います。
とはいえコットン素材ですので、履く時の「えいっ」という感じはまだまだあります。自然素材は化学繊維のものに比べてエイジングが期待できるので、今後の成長が楽しみです。
僕も例にもれずそこらへんのメンズですので。メンズはファッションにおいてもエイジングとか歴史が好きですからね笑
ガラボウソックスのメリットとデメリットは?
メリット
●耐久性が高い
綿素材なので毛糸素材に比べて耐久性が高いです。
洗ってもちょっとやそっとでは伸びたり縮んだりしませんし、漂白にも強いです。
先ほども記述しましたが、綿が95%でその他の化繊が5%です。洗いや漂白に弱いウールなどの毛糸が含まれていないので、汚れたらガシガシ洗ってもへたれません。
へたれるどころか、綿素材は洗うほど締まってきて良い感じになったりします。
耐久力の高さ=コスパにつながるため、高級靴下の中でここは大きなポイントです。
デメリット
●締め付けが窮屈
僕のサイズ選びもありますが、若干最初の足入れできついかなと思いました。
脱ぐとストレスはないので、履いている間は締め付けられてはいないのですが、厳しい意見をいうと最初の印象が悪かったです。
一応、今回選んだのが25cm〜27cmで、僕の足が28cmということもあり、サイズが合わなかったという原因も考えられます。
結論:ガラボウソックスは気持ち良く、お洒落だ
とにかく見ていて気持ちよくなるほどにお洒落で、素材的にも安心して履けるオーガニックコットンのガラボウソックス。
かなり厳しい基準で生産されたオーガニックのコットンということでアレルギーの面でも安心できるかと思います。
僕は花粉症くらいで農薬アレルギーなんかはありませんが、そういったアレルギーをお持ちの方なんかにもいいかもしれません。
今回購入したガラボウソックスは季節を選ばずに履けるので、オーガニックコットンの芯のある柔らかな高級感を味わいたい方はぜひどうぞ!